ここでは「TRPGとはなんぞや?」という方々のために簡単な説明をしようと思います。「はっ!今更説明なんて必要ないぜぇっ!」という方は飛ばして頂いても構いません。
さてTRPGとは室内で行うゲームのジャンルの一つです。またTRPGで遊ぶには多少の道具が必要です。いろいろなスタイルがあるのですが、筆記用具とサイコロを使うことが多いでしょう。また大きなテーブルやお菓子、飲み物等を準備できれば言う事ありません。さらにTRPGは最低でも2人の参加者が必要です。しかし、2人で遊ぶよりも4人〜8人くらいで遊ぶのがお勧めです。 参加者のうち一人はGM(ゲームマスター)と呼ばれる役割を担当しなければなりません。GMはパーティでいうところのホスト(主人・主催者)役です。参加者を楽しませるためにいくらかの準備と進行を行うのです。GMは参加者のために物語の土台を作ります。それは、悪い魔法使いをやっつける物語かもしれませんし、宇宙船に乗って旅をする物語かもしれません。時には学園で意中の異性を狙うラブコメだって有り得るでしょう。参加者達はその物語に入りこむことができます。具体的には、自分がその物語の主人公になったつもりで演技をするのです。近所迷惑にならない程度に台詞を言い、身振りを入れましょう。 ところで、TRPGを楽しんでいるとしばしば問題が起こります。GMを除く参加者は皆が主人公ですから皆が活躍したいはずです。つまり…『お前より俺様の方が強いに決まってるだろ!』とか『あ〜ら、わたしより美しい人がいるわけないじゃない!』とか言いだす人が出てくるわけです。これでは物語が円滑に進むわけありません。そこでGMはルールと乱数(サイコロやトランプ等を使って表される一定確率で算出される数字や記号)を適用します。これには物語やGMごとに法則がありまして…おっと、このあたりについて語り始めると長くなってしまうので割愛させていただきます。と、長々と説明していても理解し難いと思いますので実際にTRPGで遊んでいる様子をご覧下さい。 主人公達“オカルト研究部”の部員、トーヤ・彼方・奏は謎の自殺事件の鍵を握る少女と彼女の自宅で対面する。 GM「…少女が話そうとしたときに腕のブレスレットが光ります。閃光が起こるような感じで、真っ赤な光が周りを包みます。一同が目を凝らすと、少女の前には骸骨の化物が宙に浮いています。」 奏「…ブレスレットと骸骨はつながっている?」 トーヤ「……てめぇが本体か。ムナクソ悪ぃ手ぇ使いやがって……。そいつを連れて逃げろ。こいつはオレが……」愛刀を振りかざし、「ぶっ殺す!」斬りかかります。(ころころ)(←サイコロを振る擬音)…………嘘ぉっ!?ファンブルッ!(←スゴク悪い出目のこと)刀スッポ抜けたあぁっ! GM「ご希望通り君の刀はすっぽ抜けます。どこに飛んで行ったかはダイスでランダムに決めますね。(ころころ)……部屋の反対側の壁に突き刺さりました。そんなに深く刺さってはいないようです。」 彼方「ひろこさん(←少女の名前)しっかりして。」といいながら壁に移動。刀を抜こうとします。(ころころ) GM「刀は少し弛みはしたものの、まだ引き抜けそうにありません。少女は言われるままにその場を離れようとします。骸骨が言葉を発します。 GM/骸骨「貴様がどこに行こうとも我には分かるのだぞ!今更契約を解いてもムダだからなぁ!」 奏「…あれは、私達でどうにかするわ。その石とあれを切り離させば……あれは弱体化すると思うの……。だから……それを渡して?悪いようにはしないわ」少女に話しかけます。 ―『僕らはオカルト研究部』テストプレイより編集掲載―
と、こんな感じです。奏は秘密を暴くことができるのか?彼方は少女を守りぬくことができるのか?トーヤは敵を倒すことができるのか?続きが楽しみになってきませんか?こんな物語をGMの司会と参加者達の演技と幾つかのルールで紡ぐことができるのです。 こんな素敵なTRPGというゲーム、あなたも遊んでみませんか? |