3 プレイヤーセクション
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1.オカ研ポイント
PC達には重要な場面で発揮される火事場の馬鹿力のような実力が隠されており、それをオカ研ptという有限な点数で表現します。
ゲーム中にオカ研ptの使用を宣言し、1pt消費することで直後に以下のような効果の中から1種類を選択し発揮することができます。
オカ研ptは同時に2pt以上同時に使用することはできません。
- 行動判定への修正
PCの行動判定が成功する確率を上げることができます。
オカ研ptを使用した際、次の行動判定に+1Dの修正を加えます。
PLは必ず行動判定を行う前にオカ研ptを使用することを宣言してください。
- 心理判定への修正
PCの心理判定を良い方向へ向かう確率を上げることができます。
オカ研ptを使用した際、直後に行う心理判定に+1の修正を加えます。
PLは必ず心理判定を行う前にオカ研ptを使用することを宣言してください。
- ダメージ判定・キュア判定への修正
PCの攻撃や回復の効果を高めることができます。
オカ研ptを使用した際、直後に行うダメージ判定、またはキュア判定に+2の修正を加えます。
PLはダメージ判定・キュア判定を行う前にオカ研ptを使用することを宣言してください。
- 活動ptの回復
PCのモチベーションを上げることができます。
これは直ちに理事長に伝わり、高評価につながります。オカ研ptを使用した際、活動ptを3点回復します。
2.活動pt
オカ研は顧問でもある木霊高校理事長の特別権限で活動しています。
理事長の権力は圧倒的であるため高校関係者は基本的に口出しできません。
そのため部員も少なく、なぜか必要経費も多いオカ研でも弱小部として活動することができるのです。
逆に言えば、理事長に愛想をつかされた瞬間にオカ研は廃部となります。
そんなオカ研の部活としての活動能力を表したのが活動ポイントです。
これはセッションに参加しているPC全員で共有する点数であり、以下のようにして算出されます。
活動pt=15+セッションに参加しているPCの人数
活動ptは主に技能<理解者/種別>を使用ことで減少していきます。
活動ptが0以下になった場合、オカ研は即座に廃部にされます。
これは実質PCが高校を退学されることを指しています。
仮にPCがオカ研と協力関係にあるだけだったとしても、理事長の手によって退学させられます。
GMはこの段階でバッドエンドとしても良いですし、PC達が個人的に活動を続ける状況に持ち込んでも良いでしょう。
オカ研の失態を原因に高校を去った生徒は数週間以内に「とても怖いところ」に連れて行かれると噂になっていますが、
事実を知る者と話せる事はほとんどないため、真実か否かは分かりません。
GMはPCの行動があまりにオカ研、または高校生として倫理観や常識としてかけ離れた行動を行う場合、適切なPCに理事長からの連絡を入れて叱り付けたり、注意することができます。
連絡を受けたPCは[交渉]判定によって理事長の機嫌を取ったり、説得したりすることができます。この判定の目標値は10以上とし、失敗すれば活動ptを最低5pt減少させます。
ただし、理事長が話す余地もないほど呆れていたり、怒っているときに限りGMは反抗を禁止することもできます。
3.特殊な状態
PCは基本的な心理状態(絶不調、不調、通常、好調、絶好調)に加えて、状況に合わせた特殊な状態になります。
またそれぞれの状態の効果は重複します。
『消耗』
怪我、もしくは精神疲労のせいで行動が制限されます。普通なら必要な処置の後、病院や自宅等で安静にしているべき状態です。
PCの【生命力】か【精神力】、もしくはその両方が5以下になると即座にこの状態になります。
この状態のPCは常に全ての行動判定に-1の修正を受けます。
この状態は【生命力】と【精神力】が6以上に回復する事で解除されます。
『昏睡』
身体へのダメージのせいで気を失い生死の境を彷徨っているため、全く行動が取れません。
普通ならすぐにでも病院等で治療されるべき状態です。
PCの【生命力】が0以下になると即座にこの状態になります。
この状態は生命力が1以上に回復することで解除されます。
ただしPCは基本的にその後24時間が経過するまで目を覚ます事はありません。
『昏睡』状態のPCは『昏睡』状態になった直後とその後の1時間ごとに、[耐久]判定を行います。
【生命力】が-nのPCがm回目に行う[耐久]判定の目標値はn+mです。この判定に失敗したPCは死亡します。
死亡したPCは一般的な方法で葬られます。一方で彼らは死後、理事長によって「とても怖いところ」に連れて行かれるという噂もあります。
もちろん死後の世界やそこに住まう者を見た者は非常に少ないため、真実か否かは分かりません。
『仮死』
精神疲労を回復するために、気を失ったような状態になり行動が取れません。
これはPC達のような霊能者やアヤカシ達に見られる特殊な防護状態です。
PCの【精神力】が0以下になると即座にこの状態になります。
この状態にならない事を選択することも可能ですが、それはPCが発狂したり、廃人になってしまうことを指します。
『仮死』状態になったPCはすぐに気絶してしまい、身体のほとんどの機能が精神力の回復に向けられます。
この状態は精神力が1以上になれば解除され、PCは意識を取り戻します。
4.生命力・精神力の回復
PCの【生命力】や【精神力】を回復する方法はいくつか存在します。下で紹介されている他にも状況に適切だと思えるものがあればGM裁量で追加しても構いません。
- 霊力による回復
PCや理解者の霊力を使って回復します。霊力の使用者の精神力や活動ptを消費しますが効果はすぐに表れます。
- 自然治癒力による回復
人間には自然治癒能力が携わっています。
意図的に6時間眠る毎に【生命力】と【精神力】をそれぞれ5ずつ回復します。
さらに医療機関の力を借りれば【生命力】に限って回復はより早くなります。
病院等の治療を受けた場合、【生命力】はさらに5回復します。
- 『仮死』状態による回復
『仮死』状態のPCの身体機能のほとんどが精神力の回復に向けられます。
PCは6時間『仮死』状態となる毎にで【精神力】を10回復します。
この回復は「自然治癒力による回復」より優先され、効果は重複しません。
- 応急処置による回復
『消耗』状態になっってから数分以内ならば、薬局で買える程度の薬品や包帯で応急処置を行うことができます。
応急処置を行う者は目標値8の[知識/医学]の判定を行い、成功すれば[消耗]状態の対象の、【生命力】と【精神力】を6に回復します。
この判定を行うには10分の時間を必要とし、応急処置中は対象の傍にいなければなりません。また1日に受けられる応急処置の回数は1回です。
- 治療による回復
一般的な病院程度の機械や道具、薬品、血液等が十分に揃っていれば、『昏睡』状態のPCに対して医学的な治療を行うことができます。
治療を行う者は目標値12の『知識/医学』の判定を行い、成功すれば成功すれば『昏睡』状態の対象の、【生命力】と【精神力】を1に回復します。
この判定を行うには1時間の時間を必要とし、治療中は対象の傍にいなければなりません。また1日に受けられる治療の回数は1回です。
GMがセッションの終了を宣言することで1つのセッションが終了します。
以下にセッション終了後に行う処理を説明します。ただし死亡しているPCはこれらの処理に加わりません。
状態の回復
PCの【生命力】や【精神力】はセッション開始時の値に回復し、オカ研や活動pt、所持金もセッション開始時の値に戻ります。
またPCは『通常』状態となり、その他の全ての状態から回復します。
PCの成長
PCはセッションを通して成長します。具体的にはPCはセッション終了後に技能ptを得ることができます。ゲーム終了時にGMからPCに対して一定の技能ptが支給され、PLはそれを用いてPCの能力を伸ばすことができます。
技能ptの支給方法
以下の項目に当てはまるものをGMがチェックしていき、右端の点数を合計します。
この項目はPCの生死に関わらず全員の行動を加味してチェックします。
ここから算出された技能ptをPC全員で均等に振り分けてください。
端数が出るときはGMの裁量で、特に活躍したPCや成長が遅くなっているPCに多くの技能ptを与えます。
PCがオカ研としての目的を達成できた。
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+(PCの人数)点
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PC全員が最低n種類の波源に対する心理判定を行った。
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+n点
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PC全員が最低n点のオカ研ptを使用した。
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+n点
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PC全員が一度も『昏睡』状態にも『仮死』状態にもならなかった。
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+1点
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PCの中の誰かが法律、校則、マナー違反を行い、それが問題となった。
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-(問題となった回数)点
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PCがn人死亡してしまった。これにはGMの裁量で偶然死亡を免れた場合も含まれる。
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-(PCの人数)×n点
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技能ptの使い方
技能ptはキャラクターセクションの時と同様に使用できます。必要な技能ptにs値が含まれている技能に、更にptをつぎ込むこともでき、つぎ込んだptの合計がs値に影響します。
波源の変更
今回のセッションでの出来事を参考にPLはGMの了解を得て波源を変更する事ができます。特にクリティカルやファンブルに関連した出来事やトラウマの克服があれば参考にすると良いでしょう。
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